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龍山寺 香炉

 本殿前の香炉です。香炉の前で自分の名前を唱えて、長〜い線香を三本さして本殿に入ります。
 香炉の屋根を支える人がちょっと風変わり。シルクハットにキュロットズボンの太った男性。説明によると、この人はオランダ人で、昔台湾がオランダに占領されていた時の歴史を忘れないようにするためだとか・・・。歴史的には大きく間違ってはいないですが、ちょっと理解できない説明です。台湾の原住民から見れば、中国人だって占領者ですよ。
 歴史的には、16世紀前半に原住民しか住んでいなかった台湾島(統一されておらず各部族が各地で暮らしていた)にオランダ人がジャワと日本(長崎)の貿易中継地点を確保するため現在の台南に入植地を作り38年間台湾の一部を植民地としました。その後、中国の鄭成功がオランダを駆逐し台湾に政権を樹立(22年間)し、鄭氏政権が滅んだ後は清の支配下に入り中国大陸からの入植が進められました。事実上の中国の植民地となったわけです。なので「オランダが台湾を占領」したと言うのは間違っていませんが、中国だって占領したわけです。1895年から1945年までは日本の統治下にありました、これも占領ですね。
 
香炉   シルクハットの人
 

 

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