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阿里山森林鉄道 観光案内


阿里山森林鉄道 概要
阿里山森林鉄道は、インドのヒマラヤ鉄道、チリからアルゼンチンまでのアンデス鉄道とともに、世界で3本しかない登山鉄道の1つです。
路線は平地の嘉義〜竹崎(14.2キロ)と山間部の竹崎〜阿里山(57.2キロ)に分かれます。機関車が最後尾から車両を押していくやり方で独立山まで行き、そこをグルグル3回まわって(長さ約5Km、高度200m)、スイッチバックを繰り返して山頂へ向かいます。途中、熱帯林から温帯林へ変っていく樹林の生態や山脈、渓谷美を眺めながらのコースです。
阿里山は、標高 2216m もあるので夏場でもかなり涼しいです。祝山での朝日を見るときなどは早朝のため、寒いくらいです。夏場の旅行でも阿里山に行くときは、厚手の長袖の服が必携です。なお、阿里山の宿ではダウンジャケットの貸し出しがあります。
 
阿里山森林鉄道 路線図
阿里山森林鉄道 路線図
 
特徴
  1. 世界三大登山鉄道の一つ。
  2. 海抜 30m:嘉義駅〜海抜 2216m 阿里山駅まで運転。最大斜度 6.26%、最小曲線半径 40m で運転。
  3. 登りでは、機動車(ディーゼル機関車)を最後尾に配置して運転。推し上げる形。
  4. 独立山では、螺旋(スパイラル)状になった線路:三周(約 5km、標高差 200m)を運転。
  5. 俗称「阿里山ホウ壁」と呼ばれる所では、Z字転換(スイッチバック)方式で運転。スイッチバックは三カ所で行われています。第一分道/第二分道/第三分道。
  6. 阿里山の5大奇景:鐵路,森林,雲海,日出,晩霞。
 
こんな感じです
嘉義駅 嘉義駅(標高 30m)の出発前のディーゼル機関車。上りは、押し上げる形になり列車編成の最後尾に機関車がつく事になります。
北門駅 北門駅(標高 31m)、嘉義駅の隣の駅です。木造のレトロな駅舎です。車両基地になっています。嘉義駅から北門駅まで1.6km
 
竹崎駅(標高 127m、無人駅)、嘉義駅から竹崎駅まで14.2km
車窓からの風景 車窓からの風景
 
独立山駅(標高 743m、無人駅)、線路とトンネルで3回ほど廻って山を登る独立山スパイラルループ線で知られるポイント、列車に乗っていると「やたらトンネル多くて急なカーブが続く」と思ったら独立山です。嘉義駅から独立山駅まで27.4km
 
奮起湖駅(標高 1,403m)、阿里山森林鉄道の路線の中で最大の途中駅(補給基地)、駅前に街があり路線の途中としては一番大きな街でかつての神社跡もあります。奮起湖駅名物の「奮起湖弁当」を食べるのを楽しみにする乗客も居ます。2015年現在、嘉義駅からの列車は奮起湖駅止めとなっています。嘉義駅から奮起湖駅まで45.8km
神木Z字形転換ポイント 神木Z字形転換ポイント。急斜面を効率よく登るためスイッチバックを3ヶ所で行っている。写真の場所は、阿里山のご神木「神木(樹齢3000年を超える紅檜)」があった場所の近くです。神木駅(台湾中部地震で崩壊、再建中)が近くにあります。
阿里山臨時駅 阿里山臨時駅。蒸気機関車、数年前まで現役でした。現在はすべて、ディーゼル機関車の編成になっています。年数回は、蒸気機関車が走るようです。
車体の右側に縦にシリンダを持ち、ユニバーサルジョイントとベベルギヤを介して前後のボギー台車を駆動する、急勾配、急曲線に適した構造のシェイ式機関車で、1911年から1917年にかけてアメリカのリマ社から輸入。
沼平駅 沼平駅。阿里山森林鉄道は今でこそ観光鉄道ですが、最初は材木の積み出し用鉄道(日本統治時代に建設)でした。この駅が、積み出し基地だったようで、ここから複数の支線が出ていました。現在は、祝山のみ運行:朝日見物用路線で朝一往復。眠月線(阿里山〜石猴:全長14km)というのもあったのですが台湾中部地震で崩壊し運休中。駅の隅っこに昔の蒸気機関車を数両展示しています。
祝山駅 祝山駅。林業の衰退と阿里山公路(道路)の開通に伴い一時は廃止の議論も出た阿里山森林鉄道。観光鉄道として生き残るべく、眠月線から分岐する形で1986年に祝山線が建設されました。阿里山名物の日の出を見るための路線が祝山線。ご来光見物言うことで、一日一往復です。これで採算が合うかは判らないが。。。
 

 
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