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台東 観光案内


 台東県は面積では台湾第3の県で、西側は中央山脈、中北部は海岸山脈と、二つの山脈を擁しています。平原から高山地帯、海洋から離島と、自然景観はきわめて多彩です。生態も熱帯、亜熱帯から寒帯までの植物が見られます。山脈や海流の影響で、台東県は平均気温22℃以上の月が8か月もあります。台東が太陽の故郷と呼ばれる所以です。
 台東の海岸線は176kmに達します。岩礁地帯が多く、近年はホエールウオッチングが盛んです。緑島と蘭嶼にはトロピカルアイランドの風情があり、海洋の旅をいっそう華やかにしてくれています。
 台東県は、特に先住民文化の多彩なところです。もっとも早期は、旧石器時代にまで遡ります。長浜文化、麒麟文化、卑南文化などと呼ばれている遺跡が発掘されています。その数は、未発掘のものも含めて数百ヵ所に達します。台湾先史文化の宝庫といえます。
 特産は、金針花、福鹿茶、蝴蝶蘭、初鹿牧場の牛乳、日本米に近い池上米などです。
 
台東
 
台東への行き方
飛行機:台北・台中・蘭嶼島・緑島から毎日フライトがあります。台東空港から市内まではバスで約20分
鉄道:台北から約5時間30分、花蓮から約2時間40分、高雄から約2時間40分。台東新駅から市内まではバスで約20分
バス:花蓮から約4時間、静浦から約2時間、瑞穂から約2時間20分、高雄から約5時間
 
台東 地図
台東 地図
 
台東の観光名所
 
 卑南文化公園台東市南王村の北側にあり、当時は面積が300,000m2を超える大型集落であったと考えられています。これまで台湾で発掘された集落の中では最も大きく、最も完全な姿で残っています。
 1980年南回り線の台東新駅後方を工事中に、地下から墓石棺群数千体が発見されました。これは卑南文化遺跡の地下に眠っていたものが世に出たことを意味します。政府はこれを高く評価し、台東の卑南文化遺跡に国家博物館を設立させました。
 卑南遺跡の主な見どころは今から2、3千年前の卑南新石器文化時期の墓や住宅、各種生活用品などです。これまで発掘された大量の「墓石棺群」は環太平洋地区では最大のものです。これと同時に台湾有史以前の人類の住居も発掘されました。また精細で形も豊富な手工品なども見つかり、当時の人々が死後厚く葬られたことがうかがえます。
 
国立台湾史前文化博物館は、3000〜5000年前の遺跡を主体とした台湾特有の自然環境・文化を展示する博物館です。
 
 鯉魚山台東旧駅の裏側にある小高い山(標高90m)。日本統治時代には台東神社があり、石段・灯篭が残っています。現在は、忠烈祠が建てられています。また、龍鳳仏堂があり本堂からは、市内を一望できます。
 
 天后宮台東最大の廟です。精緻な彫刻のデコレーションが目を引きます。天后宮は、媽祖(まそ、ピンイン)を祭る廟です。航海・漁業の守護神として、中国沿海部を中心に信仰を集める道教の女神。特に台湾・福建省・広東省で強い信仰を集めています。
 
旧台東駅  現在の台東駅は郊外の東部幹線に移転し、台東市内中心部の旧台東駅は使用されていませんが文化施設として残っています。
 
白玉瀑布  知本温泉は「台湾東部一の美景」の誉れを持つ観光地。その昔より河床から温泉がこんこんと涌き出ていたいといわれる。ここのお湯はアルカリ性炭酸泉で無色、無味、無臭。水温は100度以上に達し、泉質は最上級です。
 いわゆる「内温泉区」、「外温泉区」とは知本渓を境にして付けられた名称。内温泉区は開発がやや遅かったものの、5つ星クラスの温泉旅館の進出により、その後大規模な商業区へと発展を遂げ、ハイクオリティなサービスを求める外国人観光客に人気を集めています。
 
 緑島は、昔「火焼島」と呼ばれた台東市の東33kmの海上に浮かぶ、面積16.2km2、人口約3,300人の島です。この島は火山岩からなり、長年の風化と海水の浸食で入り組んだ海岸線を持ちます。奇岩怪石、リアス式海岸、白砂のビーチ、緑の草原、世界でも珍しい海底温泉、珊瑚礁、台湾有数の透明度を誇る澄んだ海、数々の植物などは、緑島を単なる離れ小島から、東部海岸の海上楽園にしています。
 
 蘭嶼島は、緑島と同様火山爆発後、マグマが冷えてできた火山島です。島の西北にある山の頂が夕日に照らされると、真っ赤な頭のように見えることから、昔「紅頭嶼」と呼ばれていました。後に胡蝶蘭にちなみ、「蘭嶼島」と改名されました。高温多湿で、山は熱帯雨林が、動植物の種類も数え切れません。周囲は珊瑚礁で囲まれ、黒潮が多くの魚を運び、海釣りとダイビングの天国です。
 
 花東縦谷国家風景区:花東縦谷は、北は花蓮平原から南は台東平原まで続く、中央山脈と東部海岸山脈に挟まれた縦に長い平原です。ここは、ユーラシアプレートとフィリピンプレートが接しているため、地形的に断層が多くみられる地震の多い地域です。また、海抜2,000、3,000 メートルの高山に位置する花蓮渓、秀姑巒渓、卑南渓、そして、急流が河口に運ぶ砂利や土砂が堆積し、沖積層を形成しています。これは草木が育ちにくい地質で、水量も一定しないのですが、台湾東部の農民の不断の努力で作物の栽培を続けています。花蓮から台東にかけての田畑は花東縦谷のグリーンベルトを形成しています。
 ここには、ミン南人や客家人ばかりでなく、アミ、ピナン、ブヌン、パイワンなどの各先住民も多く住んでいます。毎年、各部族が行う事では、今に受け継がれている伝統文化の姿を見ることができます。また、有史以前の遺跡が完全な形で見られるのもこの地域です。新石器時代、晩期のピナン文化遺跡、巨石文化遺跡などは、台湾の考古学上貴重な資料です。
 
 東部海岸国家風景区:東部海岸風景特定区は美しい自然の景観、独特な文化遺産と豊かな観光資源に恵まれ、台湾でもめったに見られない浄土として知られています。台湾の東部はユーラシアプレートとフィリピンプレートがクロスする地点。そのため、西部とは異なる地形が形成されました。有名な太魯閣は世界有数の奇観。東部の海岸は玉石の砂浜などで三分の二が占められ、残りは岸壁。地形がいちばん壮観で独特なのは石梯坪、三仙、小野柳。植物群は海抜3000メートルの高山亜熱帯群から海抜0メートルの熱帯海岸群まで幅広く分布しており、台湾の野生動物がたくさん生息しているところ。緑島、蘭嶼などはスキューバーダイビングのメッカで、緑島は珊瑚礁の種類が多く、同じ規模の島でこれほどの珊瑚礁があるところはほかにはないといわれています。
 東部は豊かな紀元前文化が育まれたところで、長浜文化、縄文陶文化、麒麟文化、アミス文化など枚挙にいとまがありません。いま発見されている東部の紀元前の史跡だけでもおよそ300ヵ所に達しています。
 

 
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